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アートイ社ふんわりブログ

雲は白りんごは赤@高みなは紅組!

いよいよ秋も深まってまいりました。

秋といえば、芸術の秋という事で、こんな話を。


私達が子供の頃使っていたのクレヨンには、「肌色」という色が入っていましたが、
現在では名前を変えて「ペールオレンジ」とか「うす橙色」という呼び名となっているそうです。

1990年代後半〜2000年前後にかけて「肌色」という記述は差別表現になるということで、
表記を改めようという動きがあり、大手文具メーカーが協議の結果として
「肌色」という呼称の使用を取りやめるようになり、2006年頃には全てのクレヨンからこの呼称が撤廃されたそうです。


この話を聞き私は、子供のころ見たテレビ番組で海外の子が人の顔を描くとき、緑や、黄色を使っているのを見て
「どうしてそんな色を使うのだろう?どうして肌色は使わないのだろう?」と不思議に思った事を思い出しました。

勿論、国や人種の違いもあるでしょうが、今思うと、彼らが描いていたのは人の「絵」であり、
私が普段描いていたものは人の「模写」だったんですね。
そのままを巧く描く事より、全体の色彩や構図を考えて作品を作ること。
「絵を描く」とはそういうことだったのかもしれませんね。


子供にはぜひ自由な色で、自由な絵を描いてほしい。
そんなお父さんお母さんにおすすめは・・・





「スケールラグ」といいます。これはカエルです。



そしてこちらは、ハリネズミです。

どうですか?私たち大人が固定観念にとらわているのがよくわかりますね。
カエルが緑だから(他の色もいますが。)と緑色に描く必要はなく、自分が見たままの感覚を大切にすることを
その独特のセンスで教えてくれています。

これをお家の床に敷いて暮し、慣れ親しんでいれば、お子様の発想力に刺激を与え、
固定概念の殻を打ち破るような絵を描いてくれることでしょう。・・・きっと。

型破りな色彩感覚にあふれるご家庭にぜひ。